ステファン-ボルツマンの法則(Stefan-Boltzmann’s principle)

絶対温度Tの物体を黒体とみなすと、その放射エネルギー(E)は次式に示すようにTの4乗に比例することがわかっている。
E = σT 4
ここで、s はステファン-ボルツマン定数(σ = 5.67 × 10-8 Wm-2K-4)である。
この式は黒体放射の式とも呼ばれている。
この式の右辺にT= 5700 Kとσの値を代入して計算すると、E =3.8× 1023 kWと求まり、これが太陽の全放射エネルギーである。
地球に届く太陽エネルギーは、この全エネルギーを22億で割り算して、1.74× 1014 kWと求まる。
また、この地球に届いた太陽エネルギーを地球の断面積(1.27× 1011 m2)で割り算して求まった値(1.74× 1014 kW/1.27× 1011 m2=1368 W/m2)を太陽定数と呼ぶ。
さらに、地球に届く太陽エネルギーを地球表面積全体で割り算すると(具体的には、地球の表面積はその断面積の4倍なので、太陽定数を4で割り算すればよい)、342 W/m2 となる。
すなわち、太陽は、平均して、地表の1 m2を342 Wの電熱器で暖めていることになる。