原子効率とも言う。 反応がどれほど有効で効率がいいかは、“収率”で表現した。“収率”は、必ず使う試薬や副生物も無視してはじき出す。 しかし、収率100%の反応も、目的分子よりずっと大量の副生成物を出したりする。 廃棄物のことも考えて、反応の善し悪しを判断するのに、原子の利用率の考えがある。 反応に関係するすべての物質を眺め、どれだけのもの(原子)が最終物質に組み込まれたか評価する指標である。 付加反応の原子利用率は100%になる。