 |
粒度(gradation, grain size distribution)
土を構成する土粒子を粒径によって区分けしたときの分布状態のことで、粒径加積曲線によってこれを知ることができる。同じ意味で粒径分布もしくは粒度分布と表記されることもある。粒径加積曲線の勾配がなだらかで、粒径の異なる粒子を広い範囲にわたり含む土を粒径幅が広い(well-graded)といい、その勾配が急で、特定の粒径に集中する土を分級された(poorly-graded)、あるいは集中粒径の土(uniformly graded soil)という。1996年以前の土の工学的分類方法では、前者を粒度がよい(well-graded)、後者を粒度がわるい(poorly-graded)と表現していた。 粒度は粗粒土にあっては密度、透水性(permeability)、せん断強さなどの工学的性質を左右する重要な要素であり、この種の土の分類は大半これによっている。しかし、細粒土にあっては粒度と工学的性質との相関性は薄く、土質分類においては、むしろコンシステンシー特性が利用される。 |
|  |