ベントナイト(bentonite)

粘土鉱物モンモリロナイトを主成分とする粘土の名称で、この粘土のアルカリ種であるアルカリベントナイトは異常に水を吸収し膨張してゼリー状になる。アメリカのロッククリーク地方でフォートベントン系と呼ばれる地層内に存在していたことから、1898年に、ベントナイトの名が与えられた。
それ以前には、鉱物石けん、石けん粘土と呼ばれていたこともある。ベントナイトは、モンモリロナイトまたは、バイデライト(beidellite)を75%以上含有する粘土岩とされており、フーラー土とは別種のものである。膨潤しないものはサブベントナイトまたはメタベントナイトと呼ばれる。世界各地で見いだされ、日本では、東北地方、上信地方、北陸地方の第三紀層の分布する地区に見いだされる。ベントナイトを含む土や地盤は、その高塑性のため不安定を招きやすい。